信濃路、湯けむり・・・ローカル線の気楽旅

 6月30日、梅雨晴れの合間を利用して妻と姉の3人でドライブ方々小さな旅に出た。今回は時間を気にせずにゆっくりと信濃路の旅情を楽しむことが目的である。軽井沢に一泊。翌日から旅のはじまりである。


中軽井沢の駐車場に車を置く。24時間500円は安い。信濃電鉄に乗る。一時間に一本、ちょっと早すぎたが、ホームで時間をつぶす。 昼も近い平日の電車は人けもまばらだ。乗客が少ないのに複線? 数両の編成なのにホームが長い。そういえば昔の信越本線だった。 今はプラットホームのコンクリートの継ぎ目から沢山の雑草が顔を出している。のどかな自然が帰ってきたのだ。


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 信濃電鉄:中軽井沢駅

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 電車は左右の緑の中を走る。遠くには昔見覚えがある山の景色が通り過ぎていく。

 車中、どこに座ってもよい。ゆっくり時間を楽しむ。



 乗客は通学の学生が主なのか車中の宙釣り広告も各大学の「オープンキャンパス案内」だらけだ。しかし、これでもかの俗悪な広告が目立つ都内の電車内よりずっとましである。

 上山田温泉で有名な「戸倉」に途中下車する。まずは信州蕎麦を堪能することだ。。

 駅前を真っ直ぐ100メートルの交差点にかやぶきの家がある。ここが蕎麦処の「萱」老舗の造り酒屋が蔵を改造し営業している。我々は美味い蕎麦の店との評判を聞いてやってきた。時計は 正午をまわったばかりだから、店は混雑している。奥の小部屋に案内してくれる。係りの人のてきぱきとした応対ぶりは気持ちが良い。

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そば処「萱」かやぶきの屋根がなつかしい

 蕎麦切りのほか、鮎の塩焼き、玉子焼きや合鴨焼きなどを注文する。これをつつきながら、しこしこ感のそばを賞味する。美味い。本来ここは酒造の蔵元だからお酒を賞味したいところだが、旅は始まったばかり、しかも真昼間。まあ、次の機会に残して置こう。

 電車の時間を見て戸倉駅に戻る。

我々のローカル線の旅はまだ続く・・・・。長野で下車。ここから、さらに長野電鉄に乗り換え湯田中へ。
切符を買うため、もたもたしている間、しまった!特急が発車してしまった。仕方がない鈍行でゆくか・・・。りんごやぶどう畑を左右に見ながら、時折車内に吹いてくる懐かしい田舎の風の匂いを満喫しながら、ようやく湯田中に着く。楽しいのんびり旅だ。
スキーで昔よく来ていた駅前は廃れているように見える。志賀高原に行くお客がバイパス道路で行ってしまうらしい。迎えの車で渋温泉にむかう。

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 「金具屋」 
宝永8年(1758年)開業して脇本陣とされていたところだ。
もともと、松代藩おかかえの鍛冶屋で前を通る草津街道の交通路の馬具の整備をしていた。宝永4年に神明山の山崩れで温泉が湧き出し宿屋に転身したという。

斎月楼や大広間は国の有形文化財に指定されている昭和初期の旅館建築様式だ。斎月楼は夜にはライトアップされる。

それにも増して、この宿の温泉浴場の豊富なこと、館内には露天風呂や大浴場と5つの貸切風呂がある。また、温泉街には9箇所の厄除け外湯めぐりがある。泊まり客は部屋に備え付けの巡浴手形の鍵で自由に入れるから嬉しい。

画像  早速、浴衣、ゲタ履きで妻と姉共々外湯の探訪して見ることにした。苦〔九〕労〔六〕を流すと言う湯めぐりは語呂合わせで九番と六番が人気という。まずは一番湯の初湯からためしてみる。




画像 入り口には浮世絵風の男、女の看板がかかっているのも洒落ている。


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 思ったより小さな風呂には温泉水がなみなみとたたえられている。水でうすめても熱くて入れない。掛け湯だけにして二番湯の笹の湯に向かう。駄目だ!ここも同じ。三番湯、綿の湯でようやくつかることが出来た。 

 向かいのみやげ店のおばさんからは、「まだ時間が早すぎますよ、お客がいませんからお湯が煉れていませんよ」と声をかけられる。 

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  番外湯:信玄の隠し湯  外湯:九番湯の結願湯 渋大湯 (男) 

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   温泉街にある足湯

 外湯全部を回れば湯あたりしそうだ。宿の「金具屋」にもどって、まず岩窟の風呂に入る。本日は男性専用、貸切りだから一人でのびのび、いい湯だ。 

大浴場の浪漫風呂
今日は24時まで女性専用、窓にはステンドグラス、円形の風呂の中央には噴水があり、レトロ感覚にあふれ女性に人気がある。妻が早速出かけていった。

 ともあれ、この宿には合わせて8っの内湯があるから好きな湯場でゆっくりと楽しむことが出来る。

画像  部屋に戻るとガラス窓越しの欄干に猿が座っている。地獄谷の群れから飛び出したはぐれ猿だ。部屋の机上の温泉饅頭をねらって来たらしい。係りの人に「お出かけになるときは窓を閉めて下さい」と注意されていた。やれやれ、悪戯されずにすんだ。
 夕食は山の珍味、しかし、昼の蕎麦を沢山食べたこともあって食べきれない。デザートは部屋に持ち帰る。温泉に浸かりたいが、まだ腹いっぱいだ。

夜11時に最上階の4階の龍瑞露天風呂に行く。階段を上るのがきつい。

 源泉の流し湯で絶えず豊富な温水が湯船にそそがれている。もう誰もいない。ひとり星空をながめ、湯のささやきを聞きながら大きな湯船に備え付けの石のまくらで寝湯を楽しむ。涼風に乗って樹のかおりがする。満点のリラックス気分だ。

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龍瑞露天風呂ー左:女湯  右:男湯  ー写真は金具屋パンフレットより引用ー

今日の湯めぐりはこれまで。 熟睡。

朝、起き掛けにもう一度露天風呂へ、また一人きりの大浴場、晴れた空に浮かぶ雲を友として今回最後のいで湯を楽しむ。
                           
我々の次の旅は湯田中から長野に戻る途中の小布施へ向かう。葛飾北斎、小林一茶ゆかりの地だ。
〔小布施の旅につづく〕




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