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zoom RSS アラビアのお魚ちゃん、ハムールを飼ってみたら

<<   作成日時 : 2011/02/11 14:48   >>

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 ハムールはアラビアの市場では人気の高い魚の一つです。日本各地では、ハタ、クエ、など名前が付けられている体長が1メートルもある美味な巨大魚です。 ハタの仲間は世界中の海に生息しています。 私が永年仕事で住んでいたサウジアラビア、砂漠の国ですが住居の前には青いアラビア湾が広がっています。 休日にはよく釣りに出かけました。 船で沖に出ればタイやシマアジ、それに、このハムールなど大物が釣れますが、いくら釣りが好きでも帯同の家族がいるので毎週行くわけにはいきません。 そこで、子供をつれて海岸でキス釣りを楽しむこともしばしばでした。

 ある日のこと、家族そろって海岸で釣りをしていたところ10センチくらいのハムールの赤ちゃんが掛かって来ました。 普段見慣れているこの魚の巨体にくらべあまりにも小さく可愛いので、当然逃がしてやるところですがバケツに入れて持ち帰り水槽で飼うこととしました。

 ところが、そのお世話は大変です。一週間に一度は6個のポリタンクをかついで近くの海岸に海水を汲みに行きます。水を入れ替えてやるとこの子はじっとしていません。何度も水槽から飛び出して気絶している彼?を拾いあげてやらねばならないし、寂しかろうと他の小魚を仲間にしてやればいつのまにやら、それを腹のなかに入れてしまいます。

 食事の残りを持ってゆけば、水面から顔を出して犬のように尾ひれをパタパタさせて大喜び、そこら中を水浸しにしてしまいます。 だんだん図々しくなって、そばを通っただけでバチャンと跳ねてエサのおねだりをします。

 水槽のガラス越しに眺めれば、知り合いの誰かサンに良く似ています。そのうちにその誰かサンの息子を預かっている気分になりました。

画像

                  最初は右端の割れたどんぶりの中がベッドでしたが・・・ 


 すっかり、家族の一員となったころ、この過保護のおサカナちゃん、メタボになってしまいました。ある時、水槽からポコポコ泡が上がりました。 アッ!もしかして、オ・ナ・ラ? 彼のお腹からでるのを目撃しました。食べ過ぎだよ! 

画像 一年を過ぎるころになると、この子の体長は水槽の半分を占め体を動かすことすら大儀になってしまったようです。それでも食欲だけは旺盛で正に食っちゃ寝の見本です。

 その結果、自然の摂理として排泄物で水は濁ってしまい、2〜3日に1回は海水の入れ替え作業をしなくてはなりません。これはこちらに耐え難い苦痛となりました。

 さりとて、すっかり情が移ってしまったこの子を食卓に乗せるわけにはいきません。そこで、家族会議の結果、海に帰してやることにしました。


                                     おなか、すいたよぉ〜



 あ、なんたること、バケツから海に離された彼は帰ることを嫌がって何回も岸に戻ってしまいます。波が引く度に砂の上でヤダ〜ァと駄々をこねるのです。やむなく、彼を抱いて深いところまで泳いで行きました。

 かくして彼は大自然の中に戻っていったのですが、過保護で肥満児に育ててしまったこの子、厳しい弱肉強食の世界に順応してくれたかどうか・・・海を見るたびに彼を思い出すのです。



注: 本文は拙著 「おさかな千一夜物語―文芸社」をリライトしたものです。掲載できなかった写真もそえました。




                             (無断転載、使用はご遠慮下さい)

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