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zoom RSS 砂浜が消える?海岸線の危機 - 神奈川県秋谷海岸の思い出

<<   作成日時 : 2006/07/20 00:01   >>

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岡本太郎画伯と秋谷の海

 7月13日 NHKの番組 「クローズアップ現代」で 日本中の砂浜が消えてゆくという番組がありました。 その中で、神奈川県横須賀市の秋谷でも海岸が波で浸食されて無くなっている映像が出てきました。海岸のそばの住民は、もう、かつての広い砂浜がなくなって家族で泳いだり、バーベキューを楽しむことができなくなったと、インタビューの中で嘆いていました。 

 海水浴シーズンがやってきたせいでしょうか、 7月15日の日経夕刊にも「湘南の砂浜、浸食深刻」と大々的に報道がありました。この問題を抱える各県は、砂の流失を食い止めるため、沖合いに人工礁を作ったり、礫(粗い砂)を入れたりする対策を取っていますが、浸食を食い止めるのが精一杯で、海岸を元の状態に戻すにはこれといった名案はなさそうです。 

 浸食の原因は河川ダムや川砂利採取で海に流れ込む土砂が減った、また、港やヨットハーバーの建設でこれらの土砂の移動が遮られ、海岸に集まらなくなった。 それが原因で海岸の砂は波の力で流され減ってしまうというのです。 何だ、人間による自然破壊じゃないですか!

 ダムや港の建設は私たちの生活には欠かせないものとは思いますが、 もっと先の自然への影響を読むことが出来なかったのでしょうか。

  秋谷海岸には懐かしい思い出があります。かれこれ43年も前でしたか、この秋谷には私の親戚の家があり、海の好きな私は一年を通じて、たびたびお邪魔していました。

画像  或る時、友人たちとこの海岸でバーベキューを楽しもうと、車を連ねてこの親戚の家に出かけました。

 このグループの中に、万年青年であった、画家の岡本太郎氏(1996年没)もご一緒でした。 先生と呼んではいましたが、当時、50代の彼はわれわれ20代の若者たちとは、いたって気安い友達同士のようでした。

 スキーやスキューバ・ダイビング、テニスなどに声をかければ、すっとんでくる太郎画伯でした。





 砂浜でわいわい騒いでいると、太郎画伯は、
「俺を年寄り扱いするな、よし、相撲をとろうじゃないか」
ということになり広い海岸で、腕自慢の若者相手に次々と取り組みを始めました。

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 初めは適当にあしらっていましたが、なんの何の、太郎山の低い姿勢からの一気寄りには、皆、土俵を割ってしまいます。延べ20人近くと対戦し、ハアハア言いながらも、「どうだ」といわんばかりの彼の顔が今でも目に浮かびます。私の結婚式のスピーチにも彼のこの得意話が出ました。



 この秋谷海岸一帯はほとんどが浸食され、一部ではこの秋谷場所で優勝した太郎山の得意技、「怒涛の寄り身」のような波が崖下まで押し寄せています。








 この7月8日から、岡本太郎の最高傑作といわれる巨大壁画「明日の神話」が東京の汐留で一般公開されています。彼がメキシコで制作し、2003年にその所在がわかり、日本で修復されたものです。

 原爆の図、人間の横暴な振る舞いを描いたこの作品は修復され、元の姿をとりもどしました。だが、同じ人間が起こした自然への横暴な振る舞いで海岸が無くなってゆく・・・悲しいことです。

 もう、あの美しい海岸線は修復不可能なのかもしれません。秋谷海岸で太郎画伯が勝ち続けた相撲はもはや「過去の神話」となってしまったのでしょうか。

       「先生の作品は目ん玉とか角ばかりで、わかんねえなあ〜」 
 われわれ若者のこの失礼じみた言葉に対し、太郎画伯は、
       「お前らに芸術がわかってたまるか」 
と眼をぐりぐりさせて言っていました。

 秋谷の海岸がなくなってしまったと、もし彼が知ったら きっと、
       「お前ら人間は自然が作る芸術美を、ちっとも理解しておらん。ばかもん!」
と、きついお叱りを頂戴することになるでしょう。

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私たちが代々受け継いできた美しい自然はもう消えてしまうのでしょうか?









 

 白い砂浜とそれに続く松林、 この美しい日本の海岸線をわれわれの子孫に永遠に残したいものです。





追記: 岡本太郎の作品「明日の神話」は2008年11月から東京都渋谷に恒久的に展示されています。
 
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